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アーティスティックディレクターのガブリエル・ヘンディファ―が、自身の文化的な歴史を掘り起こして生まれたコレクションです。アイディアソースは、彼の祖母が1979年に政治移民としてイランから米国に移り住んだ際に持ち込んだペルシャのカタム様式で細密に象嵌されていた箱、です。イスラム革命後に生まれたアメリカ人一世であるガブリエル。彼にとってイランとその文化は遠い場所への想いであり、理想化されたメランコリックな思いとして物語、食べ物、音楽を通して生き続けています。このコレクションは、時間が止まってしまっている場所へのつながりを求めようとする試みであり、同時に未来へのファンタジーでもあります。この新しいコレクションのオブジェは、ブガッティを思わせるパンカルチャー的美学を呼び起こします - テヘラン製、イタリア製、アメリカ製の素材から成るオブジェです。ガブリエルの祖母の出身地であるシラーズで生まれた寄木細工の一種であるカタム技法を取り入れた作品や、ベルベルジュエリーを参考にそれをフューチャリスティックな視点で表現したアラバスターとフルートブラスの照明、ペルセポリスの彫像のディテールからインスパイアされた半貴石製の燭台など。

APPARATUSは、照明や家具、オブジェクトを創造するクロスディシプリナリーなデザインスタジオです。彼らの作品は、アートとデザインの境界を越え、素材や形状の探求を通じて環境との関係を深めることに重点を置いています。2012年にGabriel Hendifar（ガブリエル・ヘンディファー）とJeremy Anderson（ジェレミー・アンダーソン）によって設立され、現在はヘンディファーがアーティスティック・ディレクター兼CEOとしてスタジオを率いており、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンにギャラリーを展開して、スタジオ独自のデザイン哲学を発信しています。

「私はスタジオの仕事において、「物」が人の体験に寄り添い、生活を豊かにする存在だと信じています。誘惑と官能性をテーマに、触れたくなるような感情的な作品を創り出すことを目指しています。各作品がその創造・製作過程で多くの思考と手を渡ることで、エネルギーと魂が宿ると感じています。また、その作品が世に出ることで新たな環境や新しい生活に適応しながら進化していくことに喜びを感じます。」
– ガブリエル・ヘンディファー

APPARATUSのコレクションは、それぞれ歴史的・文化的なムードにインスパイアされた独自の世界を表現しています。作品はすべてニューヨークの専用工場で手作業で製作されており、厳選された多様な素材を使用しています。手仕事と機械作業を絶妙に組み合わせることで、完璧さと人間味ある美しい不規則さを同時に追求しています。